台湾・嘉義、台南にふらり(関子嶺温泉・泥湯でいい湯だな&台南の牡蠣でえらい目にあった話)
今回は、2015年の年末に行った台湾・嘉義・台南に行った話だ。なんか最近台湾の記事ばかりだが。
いつものようにPeachで、関空から高雄空港へ。往復コミコミで24,000円程度だった。年末だからそれほど安くない。
台鉄で、嘉義へ。夜市でアヒルの頭をいただいた。
高雄空港からは、地下鉄で、台鉄高雄駅へ。高雄空港はアクセスいいので便利だ。桃園空港も早くMRTが開業してほしい。(本当に、今度こそは2017年3月に開業するのかな?)
高雄駅から、嘉義駅は、台鉄・自強号で向かう。いわゆる特急電車だ。E1000型の古いタイプの車両で、プッシュプル方式(編成の両端に電気機関車、中間に客車を連結)の電車だ。台湾の鉄ちゃんには「豬車」と呼ばれているそうだ
よく見るとなんとなくわかる感じだ。
高雄から、嘉義までは、自強号で、1時間10分ほど、運賃は245NTDだ。
嘉義へ到着。
嘉義と言えば、嘉義農林高校野球部が有名だ。街の中心に銅像まである。
嘉義農林高校のことや、高雄空港でのSIMカード、両替のことなどは、以下の記事も参照願いたい。
sasuraihitoritabi.hatenablog.com
宿は、王子去旅行 (Prince to Travel Hotel) を取っていた。嘉義駅から10分ほどだっただろうか。裏通りなので場所がわかりづらいが。
写真は撮っていないが、晩飯は、文化路夜市に行った。先ほどの野球の銅像から近い、嘉義で有名な噴水鶏肉飯で雞肉飯を食べ、文化路夜市で一番行列ができている黃毛ㄚ頭(東山鴨頭專賣店)で、アヒルの頭を食べた。黃毛ㄚ頭では、お好みの食材をチョイスし、材料をお店の人に渡して、お金を払い、番号札をもらう。調理が完了し、番号を呼ばれるまで待つのだが、人気店なので、かなり待たされる。また、言葉がわからないので、呼んでいる番号を注意して聞いていないと、飛ばされてしまうので注意が必要だ。あとアヒルの頭が屋台いっぱいに並んでいるので、初めての人はそのビジュアルに戸惑うかもしれない。
文化路夜市や噴水鶏肉飯については、以下の記事も参照願いたい。
sasuraihitoritabi.hatenablog.com
バスに乗って関子嶺温泉へ、泥湯につかっていい湯だな
翌日は、関子嶺温泉に行くことにした。日本と同じく台湾は温泉が有名だ。関子嶺温泉は台湾の四大温泉のうちのひとつにあげられる。
アクセスとしては、バスで行くのが便利だ。バスなら嘉義客運で行くことになる。なお、嘉義客運のバスターミナルは、嘉義駅から5分ほど離れた中山路沿いにあるので注意だ。
嘉義から関子嶺へは、1時間おきに発車している。関子嶺までは85NTD、所要時間は約1時間だ。
関子嶺温泉に到着。
山の中の温泉宿の雰囲気だ。関子嶺温泉では、泥湯の温泉となる。場所は、台南市に位置する。
関子嶺温泉の中でも泥湯の規模が大きい「景大渡假荘園」に行くことにした。
ただ、バスを降りたところが悪かったらしい。関子嶺温泉での中心となる関子嶺でバスを降りたのだが、景大渡假荘園は、ここから遠かった。さらに山越えし、20分ほど歩いた。嘉義客運で行ったなら、終点の嶺頂公園まで行ったほうがいいだろう。
関子嶺から行くのであれば、老舗の宿、關子嶺大旅社の横にらせん階段があり、そこを上がっていく。道路沿いを上って行ってもいいのだが、歩行者のために、峠越えのため、階段と連絡橋が設置されているようだ。かなりの高さのらせん階段を上っていくと、ようやく嶺頂公園に到着する。
そこから、まだ10分以上歩くことになる。
ちなみに、関子嶺温泉では、水着の着用が必要となる。台湾の温泉は、水着着用のところが結構多い。
嶺頂公園から、景大渡假荘園まで向かう175号線沿いにあるお土産屋さんでは、水着が売られている。水着を忘れた人は、ここで買ってもいいだろう。
しばらく歩いて、ちょっといい汗をかいた。ここでさっぱりすることにしよう。
浴場内部の写真は無いが、大きな浴場エリアで、温度の異なる泥湯の湯舟があった。また、泥湯だけでなく、薬草湯みたいな湯舟もあるので、ゆっくり温まることもできる。
なお、ここの泥湯は、さらりとした泥湯で、別府のような粘土質なものではなかった。粘土質の泥は、別で容器に置かれており、それを体に塗るようになっているようだ。さらに、再度湯舟に入るには、その泥はしっかりシャワーで落として、入るようになっている。
いい湯だった。 景大渡假荘園から近い、175号線沿いの関山嶺泥鉱温泉会館近くにもバス停があるようなのだが、あまり本数がなさそうだったので、先ほど降りた関子嶺まで、また20分ほど歩いて戻ってきた。
バスは、嘉義客運だけでなく、新営客運もあり、関子嶺から、白河というところまで行ける。さらに白河で乗り換えて、台鉄新営駅まで行けるようだ。新営駅からは、台鉄での移動となる。
この日は、台南へ移動する予定だったので、この新営客運でもよかったのだが、白河でバスを乗り換えるのが面倒なので、遠回りとなるが、嘉義客運で一旦嘉義へ戻り、台鉄で台南へ移動した。
台南の夜のお祭りは派手だった
台南へ到着し、小腹がすいたので、遅い昼飯とした。台湾と言えば、担仔麵、その超老舗店の度小月へ。
やっぱり美味い。そして、量も少なめなので、ちょうどいい。
麺だけでなく、揚げ物もうまし。やっぱ、食と言えば、台南だな。
台南での宿は、愛客發商旅 - 台南館 (ECFA Hotel Tainan)を取っていた。駅からは、少し遠いが、中心部へは近いので便利だ(台南は、繁華街など中心部が駅から、1㎞弱と少し距離が離れている)。部屋は広くて、きれいだ。今回泊まったときは、トリプルの部屋で大きすぎた。ただ、ビルを改装して、上の階だけ、ホテルとなっているようで、ほとんどの部屋が窓がなく、大きな面積のフロアを、複雑に区切って客室としていて、部屋から、エレベーターまで遠く、迷路のようだった。火事などあったら、ちょっと怖い感じがした。
晩飯は、やはり夜市へ。台南は、夜市の街と言ってもいいくらい多くの夜市がある。花園夜市、武聖夜市、大東夜市、小北成功夜市、永華夜市などあるが、今回は、台南最大の花園夜市へ、ただ、台湾南部の夜市は、夜市によって営業日が分かれているので注意が必要だ。
花園夜市は、木、土、日曜日となっている。
場所は、台南駅からは北側に位置し、海安路と和緯路の交差点ある。かなり遠いので基本タクシーになるだろう。
おいらの宿からは、徒歩で30分ほどだ。もちろん、てくてく歩いて行った。
この大きな看板が目印だ。とにかく大きな夜市だ。駐車場も横にあり、敷地面積が半端ない。バイク専用も駐車場もあり、バイクがバンバン入って行っていた。
美味しそうな屋台が並ぶ。どれにしようか迷ってしまう。今夜は、海鮮鍋?をいただいた。
お腹も満たされたので、宿へ戻る。また、30分歩きだ。タクシーに乗ろうかとも思ったが、貧乏人には勿体ない。
宿の近くまで戻ると、通りが騒がしい。ド派手な音と、行列だ。なんだろう。お祭りだろうか。爆竹の音も鳴り響いている。
中華風の山車が、お寺の前で鐘を鳴らして、次々にお参りしている。
山車以外にも、ド派手な車が列をなす。派手な照明と音楽を鳴らしている。ボディーには、いわゆる痛車のペイントだ。レーザー光線までも夜空を照らす。
それだけでない。車の上部から、炎を噴き上げるものもある。とにかくすごいお祭りのようだ。このお祭りはなんというお祭りなんだろう。
ご存知のかたは、教えていただけるとありがたい。
しばらく、このお祭りの列を見学し、こうして、台南の1日目の夜を終了した。
台南の定番観光スポット・夜市のご紹介
翌日は、特に予定をしていない。台南の街をぷらぷらするだけだ。
ふらふらと台南の街を散策していると映画館があった。今では珍しい手書きの看板だ。「マイインターン」、「オデッセイ」、「メイズランナー」と「私の少女時代」が上映しているようだ。ちょっとマットデイモンが顔が怖い。
時間があったので、定番の観光スポットも訪れた。
まずは、赤崁楼(せきかんろう)だ。ここは台南で一番有名なところだろう。おいらは何度か来ているが、再び訪れてみた。
この時は、人は少なかったようだ。
台湾南部、いや台湾で最も尊敬されているといわれる英雄、鄭 成功(てい せいこう、チェン チェンコン)の銅像が、迎えてくれる。凛々しい姿だ。
次に、安平古堡・安平樹屋に行った。赤崁楼前からもバスが出ているので便利だ。安平古堡までは大体20分くらいだろうか。本数は少ないようだが。
安平古堡は、オランダ統治時代の軍事要塞で、のちに、鄭成功が台湾からオランダ人を追い出し、台湾統治の拠点地として使うようになったそうだ。
現在の安平古堡は、日本統治時代に税関の宿舎として修復されたもので、レンガの城壁など残っている。
安平古堡のちょっと先には、安平樹屋がある。
安平樹屋は、昔のイギリス商の倉庫で、建物にガジュマルの木が絡み合っている。不思議な感じで、生命力の強さに驚かされるだろう。
また、この安平樹屋の奥には、淡水の養殖池が広がっており、階段と通路で、堤防まで行けるようになっている。そこからマングローブが広がる湖を眺めることもできるので、ぜひ行ってみるといいだろう。
お昼ご飯は、台南中心部に戻り、上海華都小吃點心城で頂いた。
ここは、「松針小籠包」元祖の店で、台南市政府からも表彰されたこともあり、さらには、緑のミシュランでも紹介されたという店なのだ。
もちろん、松針小籠包をいただいた。安くて旨い。
別のおかずとして、肉の炒め物をいただいたが、この赤いものは唐辛子で、激辛だった。汗が吹き出し、残念ながら、唐辛子だけよけて食べる羽目になってしまった。でも美味かった。
続いて、奇美博物館にも行ってみることにした。ここは、台南から電車で6分ほど離れた保安駅から徒歩10分ほどだ。台鉄・ローカル線で行ってみた。台南市街地からもそれほど離れていないので、普通はタクシーで行かれる方が多いだろうが。
保安駅は、小さな駅だ。
ここが、奇美博物館だ。駅から徒歩で向かっていると道路沿いに広大な駐車場があるのだが、車が全く止まっていない。嫌な予感が的中した。今日は休館日だった。
中に入れず、ここから写真を撮るのが精いっぱいだった。これより中に入ろうとすると、ガードマンに怒られた。開館日を事前に調査してから行くことにしよう。
台南駅前には、国立成功大学のキャンパスが広がっている。成功大学の名前は、英雄、鄭成功のちなんでつけられている。
キャンパス内をゆっくり散歩してみた。駅前でもゆったりとしたキャンパスで、近所の方も、犬の散歩をしている人も多かった。
今夜の晩飯も夜市へ。今日は、大東夜市へ行ってみた。ここは台南駅から南側にあり、林森路と東門路の交差点にある。ここも市街地から遠いので、普通はタクシーになるだろう。おいらの宿からは、2.6kmほどあったが、35分歩いて行った。
ここは、月、火、金曜日が営業日だ。
こちらの夜市は、学生街に近いとあって、若い人が多い。
鉄板焼きの屋台があったので、そこで、シーフードの鉄板焼きをいただいた。牡蠣や白身魚などがセットになったものだ。
美味しかったのだが、このチョイスが、地獄を迎えることになった。この内容については最後に記載する。
帰りは、また35分歩いて帰るのは、しんどいので、バスで戻った。
翌日は、高雄から帰国するだけだ。台南から高雄まで台鉄・自強号で、40分程度、106NTDだ。
高雄でのおすすめ鴨肉屋さん
高雄に戻ってから、空港へ行くまでに寄り道をした。鴨が食べたくなったからだ。
高雄では、必ず行くくらいの好きな鴨やさんの金城鴨肉麺に立ち寄った。ここは地下鉄中央公園駅から、10分ほどのところにある。
この鴨肉はいつ食べてもうまい。道路沿いにテーブルが並べられており、入りやすい店だ。注文用紙に数量を書いて、店員に渡して注文する。
この一人用の鴨肉で、55NTDで、安いのも魅力だ。
麺と一緒に食べると、おなかも満足だ。
ここで、麺を食べてしまったので、高雄空港のラウンジ「The MORE」では、おなかいっぱいで、残念ながら食事が出来なかった。
高雄から、関空へは行きと同じくPeachで帰国し、今回の旅を終了した。
が、年末というのに、次の日、体の調子がおかしい。体の節々が痛く、夜になると39度の熱がでた。お腹の調子も最悪だ。
単なる風邪ではないらしい。考えてみると、台南の最後の夜に、大東夜市で食べた牡蠣の鉄板焼きに当たったのだろう。
2016年の正月は、最悪の状態で迎えることになってしまったのだ。
2017年の正月はこんなことにならないことにしたいものだ。
台湾・嘉義/台南の旅はこれでおしまい。
今回のまとめ
- 関子嶺温泉で、泥湯を楽しもう。嘉義客運のバスターミナルは嘉義駅から少し離れているから気を付けて。あと、関子嶺で降りるバス停も気を付けよう。
- 台南の夜市は営業日に気を付けよう。市街地からは少し遠いので、バスで行くときはルートを確認しておこう。
- 夜市で牡蠣は避けたほうがいいかもしれない。(おいらがたまたまだったのかもしれないが)
次回は、台湾旅行で便利なものシリーズを書こうと思う。お楽しみに。