台湾・阿里山森林鉄路へふらり(その2:奮起湖へ駅弁ひとり旅)
さあ今日は、阿里山森林鉄路の登山鉄道の旅だ。
この鉄道は、標高差約2200mを踏破し、嘉義から阿里山までの全長約71kmの森林鉄道で、世界三大山岳鉄道の一つに数えられる。車窓からは熱帯林、亜熱帯林、温帯林と移り変わる景観が観賞できるという。
現在は残念ながら、奮起湖ー阿里山間は運休となっている。いまだ再開の目途はたっていないようだ。
嘉義駅から奮起湖へは、平日1日1往復、土日は2往復している。奮起湖行きは、9時発。さらに土日には10時の臨時便となっている。
この阿里山森林鉄路は、海外からの観光客はもちろん、台湾内にも人気があり、土日のチケットはすぐに満席になるという情報だ。
なので、昨日嘉義に到着しておいたときに、往復チケットを取っておいた。
運賃は片道384NTDだ。
阿里山森林鉄路のチケット売り場は、嘉義駅の入り口付近のこの場所にある。ただ、販売時間は、8時から16時までとなっているので注意が必要だ。
なお、おいらは、台鉄側の切符売り場で買っておいた。台鉄切符売り場でも買えることは確かだ。
嘉義駅発は9時だ。朝7時に起床し、簡単な荷物の支度だけする。ホテルの朝食は8時からだ。朝食はホテル横の喫茶店での提供となる。8時ちょうどに店にはいったが、なぜか3組ほど先客がいた。
メニューは、フレンチトーストとパンケーキとあともう1種から選ぶようだ。
おいらは、フレンチトーストをチョイスした。
飲み物は?とお店の尾根遺産が聞いているようだ。コーヒーは追加料金がいるらしい。それならいいと、いうと、紅茶なら追加は無いようなので、それでいいと注文した。
久しぶりの洋食の朝食だ。台湾ではいつもローカル現地飯だったからだ。
美味しい朝食だった。さあこれから、お待ちかねの登山鉄道だ。駅へ足早に向かう。
阿里山線のホームは、嘉義駅の1番ホームの右側にある。改札は台鉄の改札を通るのだが、自動改札横の有人通路を通ることになる。切符が磁気化券であったため、自動改札を通したら、エラーになってしまった。
今日は日曜日のため、大勢の乗客が、列車が来るのを待っている。
ようやく列車が到着した。みんな写真を撮っている。さあ乗り込もう。
客車内は、非常にコンパクトだ。座席は、2+1となっている。5両編成となっているが、普通の電車のように、車両ごとの移動はできないようだ。また、立っているひとがいると非常に狭苦しい。
この鉄道の醍醐味は、螺旋状(スパイラルループ)やZ字状(スイッチバック)の路線を味わえることにある。しかし残念ながら、スイッチバック区間は、奮起湖以遠にあるため、現在は体験できない。
列車は、ゆっくり力強く進み、ぐんぐん登っていく。車窓をみても、随分あがっててきたようだ。見下ろす景色もいい感じ。
スパイラルループの区間は、独立山駅付近にある。乗っているとそれほど分からないのだが、このようにぐるぐると旋回しているのである。
これは、奮起湖に展示されている模型と案内表示であるが、これを見れば一目瞭然であると思う。正直、乗っているときは分からなかったけど。
鉄道は、ゆっくりと進み、2時間20分で、奮起湖に到着する。
奮起湖を散策してみる。旧駅舎に、先ほどの模型などとともに、古い車両たちの展示があった。
歴史を感じさせる。
駅からすぐ降りたところに、お土産屋さんなどが立ち並んでいる。少し九份に似た感じであるという紹介サイトもあるようだ。
おいらは、奮起湖老街から老老街まで足を延ばしてみたが、山の集落という感じだった。坂がきついので、戻ってくるのが大変だと思う。
お腹もすいたので、昼飯を食べることにしよう。奮起湖と言えば、奮起湖便當を食さねばならない。名店の奮起湖大飯店へ。
この奮起湖便當は、あの「駅弁ひとり旅」(櫻井寛・はやせ淳)の駅弁ひとり旅ザ・ワールド 台湾+沖縄編にも登場している。
2階がコンビニとなっている入り口から入る。左側のカウンターで便當を販売している。右側にはテーブルが並べられており、そこで食べることができる。
肝心の便當はこのようなアルマイトの容器に入っており、値段は120NTDだ。この容器は持ち帰れないので注意だ。ちなみにテイクアウトの折詰(100NTD)のものもあるようだ。
内容は、ほんのり温かく(発泡スチロールの保管容器から出してくれた)、鶏肉がごはんの上にのっている。安定したうまさだ。お箸と共に使い捨ての容器も貰えるので、気持ち程度寸胴の中で泳いでいるもやしが入ったスープをセルフでついで来よう。(残念ながらスープのお味は、、、)
ごちそうさん。箸などのゴミは、ゴミ箱へ、アルマイトの容器は決められた場所へ返却し、店を出る。
帰りの列車は、14:00だ。もう少し時間ある。お土産探しも兼ねて再び散策。
奮起湖の名物は、筍と山葵のようだ。生山葵を買いたかったが、出入国の際に怒られそうだったので、瓶詰を買うことにした。
帰りも登山鉄道にて、2時間半かけて、嘉義で戻ってきた。ちなみに、帰りは立っている乗客も多く、窮屈だった。
夕方になり、さあ、晩飯だ。どこへ行こうか。前回文化路夜市行ったしな。スマホで検索してみた。林聰明沙鍋魚頭という所が良さそうだ。文化路夜市にも近い。
店に到着すると、人だかりだ。ああ、ここは前回、人が多すぎて諦めたとこだ。
ここは、油で揚げた魚と白菜を使った沙鍋魚頭が名物だ。今日も何十人待ちなのだろうか。大勢並んでおり、今の受付番号は、現在の電光掲示の番号からほど遠い。うーん。今回も諦めるか。
次行くか。さらにスマホで「嘉義 グルメ」で検索。すると4トラベルのランキングが出てきた。
1位は、噴水鶏肉飯か。ここは嘉義名物の「雞肉飯」発祥の店ということだ。儲かりすぎて、ここのオーナは、「雞肉飯」で御殿を建てたという噂である。
しかし、前回行ったことがあるので、パスしよう。
2位は、慶昇小館となっている。ここにするか。文化路夜市からは、10分ほど離れているようだが、店に向かって歩き出した。
店に到着。中に入る。何にしようか? 入り口の注文用紙を取った。
ここはチャーハンの店なんかな。
ここは海鮮炒飯と旗魚丸湯をチョイスし、親父に手渡し、代金を払った。
席で待っていると料理が運ばれてきた。
味はシンプルで美味い。4トラベルで2位にあがるだけはある。だが、個人的には、もう少しパンチがあってもいいかなと思ってしまった。
何か少し物足りない感じがして、夜市に戻って、無骨鳳爪を買って、ビールのあてにして、嘉義最後の夜を満喫したのであった。
今日はこれでおしまい。
今回のまとめ
- 阿里山森林鉄路の切符売り場窓口は、8時から16時まで。時間に気を付けて。
- 残念ながら、奮起湖ー阿里山は運休中で、スイッチバックは楽しめないよ(2016年現在)。
- 林聰明沙鍋魚頭はいつ行っても人だかり。一人もんは行きづらい。残念!